いよいよ子供達との3人暮らし、Japanese week が始まった。
大人1人とはいえ、ご両親は事前に何かあればいつでも連絡してねと言ってくれたり、よく私に電話で様子を聞いてくれたりとサポートが充実していたので安心して日々を過ごすことができた。
それでも、もちろん大変だったことがある。
その一つが、ボーイの寝かしつけだ。
子供の時、寝る時間が決められていてもゲームをしたい、アニメを観たい、などといった思いから夜更かしをしようと抗ったことのある人がいるのではないだろうか。
ボーイもその一人だ。
これまではファザーやナナが中心に寝る前の準備、そして寝かしつけをしてくれていた。
しかし、この1週間は一人でしなければならない。
さあついにベッドタイム、苦戦するだろうな。
私の予想はお見事大当たり。
ベッドタイムになり布団に入るように呼び掛けてもアニメをもう一本観てから、と言ってなかなか移動しない。また、寝る前に歯磨きをしなければならないのだが、これもまた空のスナック菓子の袋が横にあろうとも“I did.”(もう磨いた!)と明らかな嘘をついて抵抗するものだから寝る準備が進まない。
ベッドタイムは8:45分だったのにようやく布団に入ったのは約30分後。
さあ、寝てくれっ!!
布団に入ったボーイを見ると、なぜかスケッチブックを持っている。
ボーイ:“I want to draw!” (絵を描きたい!)
私:“No!!” ((今から絵とかこれはずっと寝ないやつやん💦))
“Today is too late. You can do that tomorrow.”(今日は遅いから明日ね!)
私はスケッチブックを回収しようとそれをつかむ。しかしボーイも絵を描くと一点張りでまったく離そうとしない。まさに奪い合い状態だ。
これはらちが明かないぞ。
仕方なくファザーに電話をし、助けを求めることにした。
“Hi Hotaru.”
遅い時間でも快く電話に出てくれたファザー。
事情を伝え、ボーイに電話を渡した。
少し話した後にファザーがボーイに伝えたこと、それは、
“You can draw pictures but it’s already late night so we should decide how much time you can draw. 10 minutes, ok?”
( 絵を描いていいよ。でももう夜遅いから時間を決めよう。10分でいいかな?)
終わりの時間を決めた後もファザーは電話を切らずに「何の絵を描いているの?」などボーイと会話をしていた。
そして10分後。
ファザーが子守歌(きらきら星)を歌い、
Good night.
あんなにも抵抗し興奮していたボーイがすんなりと眠りについた。
私はとても驚いた。それと同時にやりたがっていることを無理やり抑え込むのではなく、時間を決めて少しさせることも時には有効なんだなと学んだ。
次の日からはファザーに見習い、絵を描くというときは時間を決めて描かせるようにした。
そしていつもは私に対して攻撃的なことが多いボーイともこの時間は落ち着いて会話ができるとこが分かった。
さらに、ボーイは絵が上手であること、また文字もきれいな字を書けるというこれまでの生活では知りえなかったボーイの才能を知ることもできた。
今はもう私がボーイの寝かしつけをすることは無い。
しかし、
寝る前の落ち着いた時間は家族の心に近づける時間である。
私は今もずっとこのことを信じている。
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