私のホストファミリーは4人家族である。
しかし、忘れてはいけない。もう1匹の家族がいる。
バディーだ。
ボーダー・コリーの男の子。
私が来た当初は生後3か月の子犬だった。(とはいえ既に大きかったが。)
そんな彼と出会った当初、私は犬が怖かった。
というのも、2週間前に犬に追いかけられたばかりだったからだ。
それは、静かな早朝に起こった。
ブリスベンのとあるシェアハウスに住んでいたその当時、早朝に起きて家の周りをジョギングするのがマイブームだった。
とある公園を抜けて住宅街に入ったときに、1匹の中型犬が私の前にやってきた。
オーストラリアでは、犬にリードを付けずに散歩する飼い主が多い。
なので、初めは近くに飼い主がいるのかと思っていた。
しかし、明らかに様子が違う。
こちらを警戒して全力で吠えてくるではないか!
もちろん初めから構うつもりはなかったのですぐに離れた。
しかし、
いくら離れてもその犬は私を追いかけやってきては全力で吠えてくる。
追いつかれたら最後、噛みつかれる未来が頭によぎった。
これはまずい。
にげたい。
けど、どれだけ離れてもその犬はやってくる。
助けを求めたい。
けど、早朝のため周りに誰もいない。
これは本気でやばい…!!
私の背中に冷や汗がでる。
そんな恐怖の追跡をされること約10分、100mほど進んだあたりでやっと追いかけてこなくなった。
それからシドニーへ旅立つ最後まで、そのエリアに近づくことはなかった。
バディーはその時の犬とは違う犬種なのだが、大きさが似ていた。
なので、どうなるかと不安だったが…
何この子、ちょーかわいいじゃないですか。
見た目はもう大人に見える大きさなのだが、彼はまだ赤ちゃんだ。
とてもやんちゃで甘えてきて、そして寂しがり屋だ。
彼のかわいさ、そして人懐っこさは、私の犬への恐怖心を一瞬で振り払ってくれた。
ありがとう、バディー。
実は今まで犬を飼ったことがないので、これが初のいぬのいる暮らしになる。
海外のホームステイ先で、私はわんこデビューを果たしたのであった。
【知っ得?! プチ話】
◎ ボーダー・コリーは世界で一番賢い犬?!!
やっほー、バディーだよ!
ねえねえみんな知ってる?ボクってせかいで一ばんかしこいんだよ。
よく家ぞくのみんなが「He is clever.(彼は賢いよ)」って言ってくれるんだから!
あっ、鳥!まって!
※補足
ボーダー・コリーは、とある大学の研究で「全犬種の中で最も知能の高い犬」と発表されたことがあるようです。スコットランド周辺の生まれですが、オーストラリアで人気の犬種でよく見かけます。
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